Ferry博士らの研究チームは、前向き試験のサブスタディに登録された急性冠症候群を疑う患者1,941人(うち女性が39%)の患者報告症状を評価した。 標準化された基準では、患者の痛みの性質、痛みの場所、放射線、その他の症状に基づいて、典型的な症状と非典型的な症状を定義した。 この研究では、非典型的な痛みは、心窩部痛、背部痛、または焼けるような痛み、刺すような痛み、消化不良のように感じる痛みとして分類された。

研究者は、性差の閾値(女性16 ng/L, 男性34 ng/L)を用いた高感度の心臓トロポニンI測定でMI診断を判定した。

本調査では男性の16%、女性の12%が1型心筋梗塞と診断され、男性の5%、女性の30%が高感度心筋トロポニンIと性差のある閾値を用いて再分類された。

現在、国際的なガイドラインでは、心筋梗塞の女性は非典型的な症状を呈しやすいとされているが、Ferryらは、女性では典型的な症状が多く、男性の59%に対し、女性の77%が発症していることを見いだした。 この差は、高感度トロポニンI測定法を用いて再分類された患者においても同様であり、女性では74%であったのに対し、男性では44%であった

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