チオグリコール酸塩チューブ培養でバクテリアを増殖させると、分子酸素に対する異なる要求量を簡単に観察することができます。 試験管培養は、運動性の細菌が培地内を移動できるように、寒天の割合が低いオートクレーブしたチオグリコール酸培地で開始される。 チオグリコール酸は強い還元性を持っており、オートクレーブでほとんどの酸素が洗い流される。 チューブに試験する細菌培養物を植え付け、適切な温度で培養する。 時間の経過とともに、酸素はチオグリコール酸塩のチューブ培養物の上部からゆっくりと全体に拡散していく。 酸素濃度がその特定の生物の増殖に最も適した領域で細菌の密度が増加する。

チオグリコール酸塩チューブ内での酸素要求量が異なる細菌の増殖を図7.10に示す。 チューブAでは、すべての増殖がチューブの上部に見られる。 この細菌は酸素が豊富にないと生育できない偏性(厳密)好気性細菌である。 チューブBは、チューブAとは逆に、チューブの底に細菌が増殖しているように見えますが、これは偏性嫌気性菌で、酸素によって死滅します。 チューブCは、チューブの上部が激しく増殖し、チューブ全体が増殖しています。これは通性嫌気性菌に典型的な結果です。 通性嫌気性菌とは、酸素の存在下で増殖するが、酸素以外の適当な電子受容体があり、嫌気性呼吸を行うことができる生物であれば、酸素がないところでも発酵や嫌気性呼吸に頼って増殖する生物である。 D管の耐好性嫌気性菌は、酸素の存在に無頓着である。 通常は発酵代謝を行うため酸素を利用しないが、偏性嫌気性菌のように酸素の存在によって害を受けることはない。 右のチューブEは、「ゴルディロックス」培養を示す。 酸素は多すぎず少なすぎず、生育にちょうどよい量でなければならない。

 チオグリコール酸塩チューブ内のバクテリアの細胞分布図
図7.10 チオグリコール酸塩チューブ内の細菌細胞分布図。
  • 最古の細菌系統は好気性か嫌気性か?
  • どの細菌がチオグリコレートチューブの上部で増殖し、チューブの底で増殖するか?

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