本研究では、ニュージーランドウサギにおいて陰茎動脈と陰茎の血液供給に加わる血管の分布パターンを検討した。 研究には8匹の成体ウサギを使用した。 解剖による血管網を展示するため,腹部大動脈からラテックスを注入した. 陰茎に血液を供給する主な血管である陰茎動脈は、内陰茎動脈の分枝である。 陰茎動脈は内軟骨動脈の分枝であり、坐骨弓の高さで深部陰茎動脈と背側陰茎動脈に分かれる。 深部陰茎動脈はアルブギニア板を貫通し、陰茎海綿体の動脈網を形成している。 一方、陰茎背側動脈は、3本の小枝を坐骨下海綿体筋に送り、この筋の付着部の高さで2本の小枝を陰茎前面に送り出す。 両動脈は陰茎背側に沿って亀頭に至り、吻合して終わる。 したがって、ウサギでは臍帯動脈に由来する前立腺動脈の尾側枝が陰茎の血液供給に加わっていることになる。 前立腺複合体に血管を張り巡らせた後、陰茎海綿体に入り、イスキアディックアーチの高さで背外側で終わっている。
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