本研究は、産卵鶏の生産成績、卵質、抗酸化状態に対する食餌性バナジウム(V)とビタミンC(VC)の影響を評価したものである。 産卵鶏360羽(31週齢)を3×3の要因配置処理(4反復、1反復あたり10羽)にランダムに割り付け、3水準の飼料V(0、5、10 mg/kg)および3水準のビタミンC(0、50、100 mg/kg)を12週間摂取させた。 VおよびVCの影響により、1-12週における卵生産量、卵重、1日平均飼料摂取量および飼料要求率に変化はなかった。 Vの添加により、卵白の高さおよびHaugh単位は線形に減少した(p < 0.001)が、100 mg/kgのVCはこの効果を打ち消すことが観察された(p < 0.05)。 Vを添加した飼料を給与した雌鶏は、より淡い色の卵(明度値が高く、赤みと黄色みの値が低い)を産み、VCは1週間から12週間の間、その影響を及ぼさなかった(線形効果、p< 0.05)。 血清中のスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ(CAT)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-Px)活性、ヒドロキシルラジカル抑制能は、4、8、12週目に有意に低下し、MDAとV量は増加した(p < 0.05)。 VC単独およびVCとVCの相互作用により、4週目の血清SOD活性は増加し(p < 0.05)、12週目のMAD値は減少した。 その結果、VCは5mg/kgおよび10mg/kgで卵質の低下と酸化ストレスを引き起こし、100mg/kgのビタミンCを添加することで卵質の低下作用を緩和し、酸化ストレスをある程度緩和できることが示された。
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