今回のブログでは、フローサイトメトリーで最もよく使用される固定剤であるパラホルムアルデヒド/ホルムアルデヒド(通称PFA)の使用について主に取り上げます(固定剤の種類については後日紹介します…)。 PFAは特にホルムアルデヒドの固体、ポリマー形態(水溶液ではモノマーホルムアルデヒドに溶解)を指すので、通常定型的に「PFA固定」と呼ばれているものは、実際にはモノマーホルムアルデヒド溶液を使用していることになります。 この場合、PFAとホルムアルデヒドは同義であり、互換性があります。
フローサイトメトリー用のサンプルの固定には、通常、1~4%のPFA溶液が使用されます。 感染性サンプルの消毒の場合、0.37%という低濃度でHIV感染者サンプルの消毒を効果的に行うことができる1。 1%PFAで最大45~60分、4%PFA(BioLegend社のバッファなど)で15~20分インキュベートすれば、細胞を完全に固定することができ、この段階で下流の処理(細胞内標的の透過化)に使用するか、将来の解析のために保存することができる。
表面マーカー染色を含むルーチンのフローサイトメトリー染色手順では、サンプルを固定するかどうかを決定するいくつかの段階があります – 表面マーカー染色後に固定するか、前に固定するか。 例えば、リン酸化標的を解析している場合、抗体による特定の表面抗原の結合は、接触後すぐに細胞内シグナル伝達経路を変化させ、リン酸化結果にアーチファクトをもたらすことがあります。 この場合、表面抗体を添加する前に細胞を固定する必要があります(そのため、細胞内リン酸化標的を分析するために当社のTrue-Phos™ Perm Bufferを使用する推奨プロトコルは、固定ステップを他の手順に先行させるよう設計されています)。 それぞれに利点と欠点がありますが、それぞれのケースで気をつけるべき点をいくつか挙げてみます。

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