「IPFの治療は、疾患の進行を遅らせ、肺機能(強制生命力、FVCで測定)を維持し、症状(咳、低酸素など)の管理および緩和ケアに焦点を当てます。 有効性が証明されている疾患修飾性薬物療法は非常に限られています」と、本研究の著者らは述べています。 “ピルフェニドン(エスブリエット)とニンテダニブ(オフェブ)は、それぞれ2011年と2015年に欧州医薬品庁からIPFの治療薬として販売承認を受けました。”

また、ニンテダニブの試験ではEQ-5Dスコアを収集し、健康状態効用推定値の算出に用いました。

試験結果によると、ニンテダニブによる治療では、推定総コストが102,315ユーロ(112,805米ドル)となり、ピルフェニドンによる治療の総コストより低くなりました。 さらに、モデルは総QALYsにおいてほぼ同等であると予測しました。

「IPF患者に対する最近発表されたエビデンスの統合を行った結果、ニンテダニブとピルフェニドンの健康関連QOLの利益は同等であり、これまでの解析結果を確認しました」と研究著者らは述べ、次のように述べています。 ベルギーの医療費支払者の視点を想定すると、ニンテダニブ治療はピルフェニドン治療と比較してコスト削減が可能であることがわかりました」と述べています。 我々の分析の結果は、2つの薬剤の価格差と急性増悪のリスクに関する仮定に依存していました」

今回の分析は、ニンテダニブで治療したIPF患者の長期生存データを用いた初めての分析と思われるので、費用対効果モデルの長期成果を現実世界のデータと比較するための今後の研究が必要であると研究著者らは指摘しています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。