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これまで北米でライム病を引き起こすと考えられていたのはボレリア・ブルグドルフェリのみでした

Rochester, Minn. – メイヨークリニックの研究者は、疾病管理予防センター(CDC)およびミネソタ州、ノースダコタ州、ウィスコンシン州の保健当局と共同で、人にライム病を引き起こす新しい細菌種を発見しました。 この新種は、Borrelia mayoniiと仮称されています。 この発見以前は、北米でライム病を引き起こすと考えられていたのはボレリア・バーグドルフェリのみでした。

The Lancet Infectious Diseasesに最近掲載された論文では、メイヨークリニックの科学者が2003年から2014年の米国の患者のサンプルを、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)という手法を用いてライム病の証拠について検査した結果、ライム病が発見されました。 2012年から2014年にかけて、研究者はミネソタ州、ノースダコタ州、ウィスコンシン州の住民からの9,000のサンプルのうち6つから異常な検査結果に気づきました

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「『融解温度分析』という手法で研究所が開発したテストを使って、B. burgdorferiとは明らかに異なるPCR結果を出す検体を6件検出しました」と、研究の筆頭著者であるメイヨークリニック臨床寄生虫学研究所長のBobby Pritt, M.D. は述べています。 「メイヨーの基準研究所であるメイヨー メディカル研究所は、過去 10 年間にわたり、全 50 州から 10 万人以上の患者のサンプルを、私たちの PCR アッセイを使って検査してきましたが、B. mayonii の証拠はごく最近になって検出されました」

これらの発見に基づいて、研究者は、この細菌が米国中西部の上部で最近発生したのかもしれないと考えています。B. burgdorferi と同様、研究者は、B. mayonii が感染したクロアシナガダニ (別名、シカダニ) に噛まれることによって人間に感染すると考えています。 ライム病の代表的な症状は、発熱、頭痛、発疹、首の痛み、そして末期には関節炎です。 しかし、B. burgdorferiとは異なり、B. mayoniiは、吐き気や嘔吐、(単一の牛の目のような発疹ではなく)びまん性の発疹、および血中のより高い濃度の細菌を伴うような病気を引き起こします

B. mayoniiに感染した患者は、現在利用できる米国食品医薬品局認定のライム病検査でライム病の陽性反応を示すと考えられています。 また、血液塗抹標本でB. mayoniiの菌が確認される場合もあります。 Pritt博士は、「ライム病菌のDNAを検出するMayo Clinic PCRテストを使用することで、菌を特定することができる」と指摘しています。

治療については、本研究で説明した患者は、バーグドルフェリによるライム病の治療によく使用されている抗生物質を使用して完全に回復しました。 CDC は、B. mayonii に感染した患者をケアする医療従事者も、米国感染症学会が説明する抗生物質レジメンに従うことを推奨しています。

Pritt 博士は、「現時点では、B. mayonii が中西部の上部以外に存在しているという証拠はない」と付け加えています。 しかし、ライム病やその他のダニが媒介する病気は北東部の大部分に定着しているため、一般市民は引き続き、ダニに刺されないように推奨される予防策を講じる必要があります」

詳細については、http://www.mayoclinic.org/first-aid/first-aid-tick-bites/basics/art-20056671とhttp://www.cdc.gov/ticks/を見てください。

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