目的:ナイジェリアにおける閉塞性腹部ヘルニア。 半都市と農村のコミュニティにおける閉塞性腹壁ヘルニアの発生率,パターン,転帰を明らかにすることである。
デザイン。 5年間に閉塞性前腹壁ヘルニアの手術を受けた連続した全患者を調査するために、プロフォーマを起草した。 臨床所見、術前治療、手術所見、術後転帰を記録した。
設置。 ほとんどが農耕民族で構成される半都市型地域に位置する教育病院。
患者。 手術介入と術後管理を行った閉塞性前腹壁ヘルニア成人患者計110名。
結果。 閉塞性ヘルニアは111例110人で、腹壁ヘルニア全体の26.4%を占めた。 年齢は19~79歳で,平均49.7歳であった。 男性が81%を占めた。 鼠径ヘルニアが75.7%と最も多く、鼠径ヘルニアが16.2%、大腿ヘルニアが5例であった。 鼠径ヘルニアは女性に多くみられた。 87名(79%)が緊急手術、23名(21%)が待機中に自然減量した患者であった。 鼠径ヘルニア/鼠径ヘルニアの92%は間接的なものであった。 52例(47.%)のヘルニアでは卵膜が捕捉され、15例(13.6%)では壊疽した腸管セグメントが発見された。 陰嚢水腫は最も多い合併症で21%、創感染症は20%にみられた。 急性腸閉塞の臨床症状と徴候を有し,腸管が壊疽していた高齢男性の死亡例は3例であり,患者の2.7%を占めていた. 患者の28%は術後1日目と2日目に退院している。 2人の患者はそれぞれ36日と56日入院していた。
結論 本研究では腹部ヘルニアの26.4%が閉塞を呈していることが示された。 鼠径部ヘルニアが多く、男性が81%を占め、閉塞したヘルニアの13.6%に壊疽した腸管セグメントが含まれていた。 術後合併症は多く、死亡率は主に晩期発症の高齢者に見られた。