葉緑体によるトリオースリン酸の合成には、光、二酸化炭素、オルトリン酸(Pi)の三つの基質が必要である。 CO2濃度に対する炭素同化速度の応答において、低CO2濃度ではRuBPカルボキシラーゼ-オキシゲナーゼ(Rubisco)の動力学的特性が主な制限を構成し、高CO2濃度では電子輸送を駆動源として基質のRuBPを再生する反応に制限が移行している。 このような状況では、光かPi、あるいはその両方が制限されることになる。 光合成に影響を与えるルビスコの特性は、大きく3つに分類される。 (1)量と速度定数、(2)活性化状態、(3)触媒作用の制御(白金やグリセリン酸3-リン酸(PGA)などのエフェクターの役割も含む)。 これらの特徴を分析し、光合成プロセスの制限と制御という観点から、酵素の活性変化の役割について議論する。 その他、RuBPの再生と電子輸送、Pi供給、光呼吸との関連についても考察した。 大気中CO2濃度の増加や酵素の遺伝的改良が、現在の光合成の部分過程のバランスに与える影響について議論した。

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