低酸素虚血性脳症(HIE)患者のサッカード眼球運動を電気生理学的にモニタリングした。 被験者の身体活動を研究するための特許取得済みのハードウェア・ソフトウェア複合体を用いて,外部誘導サッカード(プロサッカード)を記録した。 記録は、サッカード単独の場合と、頭や手の動きと協調させた場合の2つの独立した実験手順で行われた。 いずれの場合も、サッカード眼球運動の潜伏期間と持続時間において、同年齢の健常者と比較して、HIE患者では統計的に有意な差が認められた(p<0.05)。 視線を目標に固定した後の目の揺れや逸脱は、HIE参加者にしばしば見られた。 また、患者のサッカードは左右非対称であった。 HIEはオートサッカードのパラメータにも変化をもたらし、視線固定期間の不安定さ、時に非対称な眼球運動、一つの目標から別の目標への遅い視線移動、視線安定化の障害(サッカード期間中の眼球のジャーキングとして)などで表現されることが分かった。

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