科学者たちは、約8000万年前に北アメリカの平原を歩いていたティラノサウルス・レックスに近い新種の恐竜を発見したと月曜日に発表しました。
Thanatotheristes degrootorum(ギリシャ語で「死の死神」)は、北米北部で発見されたT-レックスの仲間の中で最も古いと考えられており、体長は約8メートル(26フィート)に成長したと考えられています。
「カナダで唯一知られている当時の大型頂点捕食者としてのこのティラノサウルスが、死の死神であることを体現する名前を選びました」と、カナダのカルガリー大学恐竜古生物学助教授のダラ・ゼレニツキーは述べています。
「愛称はタナトスです」と彼女はAFPに語った。
すべての恐竜の中で最も有名で、スティーブン・スピルバーグ監督の大作『ジュラシックパーク』(1993)で不死となったTレックスが約6600万年前に獲物に群がったのに対し、タナトスは少なくとも7900万年にさかのぼったと研究チームは述べている。
この標本は、カルガリーの博士課程の学生であるJared Vorisによって発見され、カナダで50年ぶりに見つかった新種のティラノサウルスです。
「ティラノサウルス類の種は、比較的、非常に少ない」と、学術誌『Cretaceous Research』に載った研究の共著者、Zelenitskyは述べています。
「食物連鎖の性質上、これらの大型頂点捕食者は、草食恐竜や植物食恐竜に比べてまれでした」
研究では、タナトスは、米国南部に住んでいたより原始的なティラノサウルスと同様に、長く深い鼻を持つことを発見しました。
研究者は、ティラノサウルスの頭蓋骨の形が地域によって異なるのは、食生活の違いによるもので、当時手に入る獲物に依存していた可能性があると示唆した。
詳しくはこちら。 Jared T. Voris et al. A new tyrannosaurine (Theropoda:Tyrannosauridae) from the Campanian Foremost Formation of Alberta, Canada, provides insight into the evolution and biogeography of tyrannosaurids, Cretaceous Research (2020). DOI: 10.1016/j.cretres.2020.104388
学術雑誌情報です。 白亜紀研究』
に掲載されました。