はじめに: 血圧の目標値を達成するためには、患者の服薬アドヒアランスが非常に重要である。 目標血圧を達成することで、心血管障害のリスクは減少する。
目的:高血圧患者におけるラミプリル/アムロジピンおよびリシノプリル/アムロジピン合剤の1年間の持続性を検討することを目的とした。
方法 2012年10月1日から2013年9月30日までのハンガリーのNational Health Insurance Foundの処方箋データベースの薬事クレームに関する分析を行った。 高血圧の治療適応で,ラミプリルとアムロジピンの合剤,リシノプリルとアムロジピンが初めて処方され,処方箋を記入した患者を抽出した。 試験開始前1年間に同様の活性物質による降圧療法を受けていない患者。 持続性のモデル化には、生存分析装置を用い、「生存」は投薬を断念するまでの期間とした。 薬剤の種類を唯一の説明変数とし、log-logリンク関数を補った一般化線形モデルを推定した。
結果 研究期間中,ラミプリル+アムロジピン,リシノプリル+アムロジピンの合剤降圧療法がそれぞれ10,449例,20,276例で開始された。 1年間の継続率は、ラミプリルとアムロジピンの合剤投与では54%、リシノプリルとアムロジピンの合剤投与では36%であり、ラミプリルとアムロジピンの合剤投与では、リシノプリルとアムロジピンの合剤投与で1年間継続した。 試験期間360日のみを考慮すると、平均継続期間はramiprilベースの合剤投与群で271日、lisinoprilベースの合剤投与群で211日であった。 これらの組み合わせによる治療の持続性を分析すると、リシノプリルとアムロジピンの合剤による治療中の実際の中止率は、ラミプリルとアムロジピンの合剤使用中に比べて約2倍高かった(ハザード比=1.79、p<1623>0.001)。
Conclusions: 高血圧患者において,ラミプリル+アムロジピン合剤とリシノプリル+アムロジピン合剤の1年継続率には有意差があった。 その結果、ラミプリル+アムロジピン合剤は、リシノプリル+アムロジピン合剤に比べ、患者の服薬アドヒアランスが良好であることが示された。